にゅーとぴあ

気が向いたら書きます。

Vue Fes Japan 2025に参加してきました!

10月25日に東京で開催された Vue Fes Japan に参加してきました!

vuefes.jp

印象に残ったセッション

キーノート

Vue.js と Vite の作者である Evan You 氏によるキーノートでは、次期リリースの Vue 3.6 に導入予定の Vapor Mode について詳しい解説がありました。また、ビルドツールが JavaScript 製から Rust 製へと移行していくフロントエンドの潮流に触れ、VoidZero の理念や新たに発表された Vite+ についても説明がありました。

フロントエンドエコシステムの大きな課題のひとつとして JavaScript のパフォーマンス(=遅さ)にあるという点をしきりに指摘していた点が印象的でした。

webpack 依存からの脱却!快適フロントエンド開発を Vite で実現する

speakerdeck.com

Vite の Backend Integration という機能を使うことにより、Rails や Laravel など HTML を返すバックエンドフレームワークと併用しながらVite を導入した事例について紹介されました。

webpackを使っていたときは開発サーバーの起動に約90秒かかっていたとのことで、GoのRevelを使いつつViteを導入した際の設定について、詳細な解説がありました。

LINE 公式アカウントの技術スタックと開発の裏側

学生セッションのトークでは、Web コンポーネントベースの UI コンポーネントライブラリ「toly」を中心に、Vue と React の両方のプロジェクトで再利用可能な作りを実現している点が語られました。

フレームワークに限定されることなく実装できる点でWebコンポーネントをUIコンポーネントライブラリで取り入れる実装はたまに見ますが、本番環境でWeb Componentsを採用する例はまだあまり聞かなかったので、とても興味深かったです。

Vue.js でつくる実験映像

baku89.com

実験映像制作のためのデスクトップアプリ開発に Vue.js を採用した事例が紹介されました。実験映像自体のクオリティが本当に高く、セッション中のデモも見入ってしまいました。それだけでなく、映像制作において足りない機能を作るために周辺のツールを実装したパッケージを多数公開されているようで、非常に多才な方だと感じました。一般的なユースケースでは見かけないような独自コンポーネントを自作し、HCI 系の学会で発表したりもしているようです。

【パネルディスカッション】フロントエンドの未来を語る ─ React / Vue.js / Svelte が見据える次の 10 年

フレームワークの開発者が、今後のフロントエンドが向かう方向性について意見を交わしました。

最近はほとんどの工程をAIに任せて開発するVibe Codingが流行っていますが、フレームワーク開発ではまだあまり取り入れられていないようです。一方で、利用者がAIを使って簡単に開発できるニーズは大きく、そのためにドキュメントを整備する必要があるという話がありました。

なかでも「AI時代には破壊的変更をなるべく抑える必要がある」という趣旨の話があり、これにはとても共感しました。

React Native ならぬ “Vue Native” は実現するか?新世代マルチプラットフォーム開発フレームワークLynx とその Vue.js 対応

speakerdeck.com

ByteDance が発表した Lynx に Vue.js が対応する動きを見せていることが紹介されていました。

Web のエコシステムを活用してネイティブアプリを開発する流れが強まっていて、Web技術が好きな人間としては嬉しい限りです。

Introducing Vite DevTools

talks.antfu.me

Anthony Fu 氏によるこのセッションでは、これまで Nuxt DevTool、ESLint DevTool、Vitest DevTool など数々の DevTool を手がけてきた経緯を踏まえ、Developer Tool と DevTool の違いを整理しながら、新たな Vite DevTools で開発者が独自の DevTool を作れるようにする構想についてお話されていました。

体感として最近利用するフレームワークでDevToolが増えている気がしていたこともあり、設定について簡単にチェックできるツールとして重宝させていただいていたので、今後のVite DevToolsも楽しみです。

学生支援

今回のカンファレンスへは学生支援制度を使って参加させていただきました。東京住みなので交通費はかかりませんが、参加チケットも手軽に購入できる価格ではないので、学生に向けてこのような制度を設けてくださることは感謝してもしきれません。ありがとうございました!

イベント

受付入ってすぐの場所でタトゥーシールを貼れるブースがありました。今回私はViteのシールをつけました!

左手の甲に貼られたタトゥーシール。青緑の三角形の中に金色の稲妻
Viteのタトゥーシール

また、スポンサーブースでは様々な会社が出展していて、大変盛況でした。

アフターパーティではBlueskyのフォークを作っているというアメリカの方とお話する機会があったのですが、会場が騒がしかった&英語が分からなかったお陰でほとんど会話することができませんでした……。今後の機会に向けて、英語力・英会話力をつけたいと切に思いました。

むすびにかえて

日本のカンファレンスにもかかわらず、フロントエンドで代表的なフレームワークのコアメンバーが多く登壇しており、とても貴重な機会でした。セッションの内容も非常にレベルが高く、また興味深い内容が多かったです。Vue Fes Japan 2025の関係者のみなさま、登壇者の皆様、ありがとうございました!