にゅーとぴあ

気が向いたら書きます。

隠岐&山陰の旅

8月19日から23日にかけて、隠岐諸島と山陰地方を旅してきました。大学の友人が隠岐の高校出身ということで、「夏休みに行くんだけど、興味ある?」とお誘いをいただきました。少なくともきっかけがない限りふらっと行くような場所ではないので、こんな機会は逃すわけに行きません。日程を確認したところちょうど予定が空いていたので、ついていくことにしました。

隠岐で2泊した後は一人旅に切り替え、石見銀山出雲大社を巡り、サンライズ出雲で帰京するという旅程。なんだかんだ宿泊を伴う一人旅をするのは初めてだったので、いろんな経験ができた5日間になりました。

隠岐への行き方

隠岐諸島は大きく2つのエリアに分かれています。

島前(どうぜん):以下3つの有人島から構成される

  • 西ノ島町の西ノ島
  • 海士町(あまちょう)の中ノ島
  • 知夫村(ちぶむら)の知夫里島(ちぶりじま)

島後(どうご):隠岐の島町隠岐の島など

今回は島前エリアの西ノ島と海士を中心に回りました。島前と島後は意外と離れており、移動に1時間以上かかるため、今回は島後には行きませんでした。

羽田空港から米子空港へ飛び、そこから境港(さかいこう*1)まで移動。隠岐汽船の「フェリーしらしま」で約3時間の船旅です。島後に行く場合は隠岐空港を利用する方法もありますが、この場合は伊丹空港出雲空港からアクセスすることになるようです。今回は車を載せられるフェリーで移動しました。

フェリーしらしま

島前エリア内の移動は「フェリーどうぜん」や「いそかぜ」を利用することができ、運賃は300円程度。1時間に1本程度の運行で、所要時間も20分程度なので、バスのような感覚で島間を移動できます。

フェリーどうぜん

展望台

赤尾展望所

初日の夕方は赤尾展望所というところに行きました。国賀海岸(くにがかいがん)を一望できるこのスポットは、日本の夕陽百選にも認定されているようです。

赤尾展望所

実際に見た夕日はとても美しく、オレンジ色に染まった空と海が綺麗でした。旅をしているとカメラが欲しくなりますが、こういうのは写真だけでは伝わりきらない、現地に行ったからこそわかる壮大さがあると思います。

摩天崖

2日目は摩天崖(まてんがい)と呼ばれる崖を見に行きました。ここでは牛や馬が自由に放牧されており、のんびりと草を食べる姿を間近で観察できます。

また、摩天崖遊歩道という遊歩道があり、これは下の国賀浜まで続いているらしい。私も途中まで行きましたが、高低差がすごかったです。

摩天崖遊歩道

一体なぜこんな場所に展望所なんて作ったんだという疑問が湧いてきますが、どうやら第二次世界大戦中は旧日本軍の監視所として使われていたようです。なるほど、確かにここなら広範囲を見渡すことができそう。

人間の存在を感じさせない自然を前にすると、ワクワクしてきますね。都市部では絶対に味わうことのできない、自然のデカさを肌で感じることができました。

海士

隠岐諸島といえば、後鳥羽上皇が流刑された地として有名です。実際に上皇が過ごしたのは海士で、中ノ島にはこれに関連するスポットがいくつかありました。

隠岐神社

後鳥羽天皇の700年祭の年である1939年に、御神徳をひろめるために創建されたとのことで、結構最近の神社のようです。

隠岐神社

後鳥羽院資料館

上皇が実際に座ったと伝えられる岩や、隠岐での生活を物語る資料が展示されています。流刑されてから1年で百首も歌を詠んでいたようで、中世屈指の歌人と言われるだけあるなぁと。写真撮ってなかった。

村上家資料館

地元の有力な人のお家です。隠岐は古くから海産物などの資源が豊富で、村上家も江戸時代の長者番付に載るほどの富豪だったそう。

村上家資料館

明屋海岸

中ノ島東部の明屋海岸(あきやかいがん)には、屏風岩にハート型の穴が空いた「ハート岩」という名所があります。残念ながら遊歩道が工事中で間近では見られませんでしたが、海岸の景色はとても美しく、晴天の下、真っ青できれいな海を見ることができました。

明屋海岸

山陰

隠岐での2泊を終え、10時発のフェリーで境港へ。ここからは一人旅に切り替え、米子経由で大田市へ向かいました。

隠岐とはお別れ

大田市

世界遺産の最寄り駅という、ある程度観光客が見込まれる場所だと思っていたのですが、大田市(おおだし)駅周辺はかなり閑散としていました。ホテル周辺にあった良さげな洋食屋さんで夕食を取ろうと考えていたのですが、なんと臨時休業とのこと。残念……。他の店もあたったのですが居酒屋のような店が多く、まだお酒が飲めない私には少し入りづらかったため、諦めて1キロ先のコンビニで調達しました。

石見銀山

大田市駅から石見銀山へは1時間に1本程度バスが出ており、30分ほどで到着します。大田市駅前にコインロッカーがあるようだったので、ここにスーツケースを預けてからバスに乗るつもりだったのですが、ネットの情報が古かったようで、数年前にこのコインロッカーは撤去されていました。

石見銀山のエリアはかなり広く、「大森代官所跡」「世界遺産センター」「観光案内所」「龍源寺間歩(まぶ)」などのエリアがあるのですが、それぞれ距離が離れており、すべて歩いて移動するのは厳しいです。

私は大森代官所跡のバス停で降りたあと、ここのコインロッカーにスーツケースを預け、近くのレンタサイクルで自転車を借りたうえで、3キロほど先にある龍源寺間歩まで行く計画をたてていました。しかしここのコインロッカーは小サイズしかなく、スーツケースを預けることができず。仕方がないのでスーツケースを引きながら大森町の通りを歩き、途中1キロくらいの位置にある観光案内所でやっと預けることができました。

ここまでほとんど人とすれ違わず、前日までみんなと一緒に旅行していたこともあり、かなり寂しい気分になっていました。そんな中観光案内所で、龍源寺間歩まで500円でガイドしてくれるサービスの案内を発見し、思わず申し込んだのですが、これが大正解!

観光客も少なく、ガイドのおじさんと2人でのんびり往復2時間の散策。石見銀山の歴史、採掘技術、当時の人々の暮らしまで、本やネットでは知り得ない詳しい話を聞けました。途中で出会った他の観光客が見どころをスルーしているのを見て、「ガイドを頼む人は少ないけど、本当にもったいない!」とおじさんが嘆いていました。

龍源寺間歩

さらに、予定より時間がかかって世界遺産センター行きのバスを逃してしまったところ、なんとガイドさんが軽トラで送ってくれました。ガイドさんとの会話を通じて、一人で回るだけでは得られない多くのエピソードを知ることができたので、石見銀山に行く際はぜひガイドツアーを使うことをおすすめします!

出雲大社

出雲市駅から出雲大社へは一畑(いちばた)電車で移動。電鉄出雲市駅から川跡(かわと)駅を経由し、出雲大社前駅で下車します。参道には観光客向けの店が多く立ち並んでいました。

一畑電車

今回出雲大社でついに御朱印帳を手に入れてしまったので、これからはいっそう神社めぐりに精が出そうです*2

出雲大社

石見銀山でも触れられていた古代出雲歴史博物館に行こうと思っていたのですが、2026年9月まで休館しているらしく、代わりに稲佐の浜へ行くことにしました。弁天島で有名な海岸で、日本神話にも登場する場所です。

弁天島

海岸まで徒歩で移動したあと、帰りはバスで出雲市駅まで戻り、駅前の温泉「らんぷの湯」に寄りました。

サンライズ出雲

帰りは人生初の寝台列車サンライズ出雲!寝ている間も列車が走り続けるという体験は、想像以上にワクワクするものでした。

サンライズ出雲

サンライズの予約は激戦と聞いていたので、事前に入念な下調べをしたうえでチケットを取りました。1か月前の朝10時に発売開始されるのですが、その日はなんと期末試験が2つ。大学で直前勉強をしつつ、10時ごろにスマホで予約サイトにアクセスし、なんとか確保できました*3

今回は一人で、B寝台のシングルという比較的取りやすい(らしい)部屋を取りました。出雲市駅を19時に出発し、翌日の7時に東京駅に到着するので、12時間も同じ電車に乗り続けていた計算になります。2階席だったため、消灯後窓から空を眺めていると星が見えたりして、なかなか楽しい電車旅でした。

個室内

むすびにかえて

本格的な地方の旅は初めてだったため、電車やバスの少なさに苦労しました。1時間に1本出ていれば十分*4だと考えていましたが、乗り換え先の路線も同じような感じなので、トータルすると2〜3時間の待ちが発生したりするわけです。絶景が見られるスポットは公共交通機関がないことも多いので、車を動かせるともっと楽しくなるんだろうなぁと痛感しました。

それはそうとして、計画通りに行かなかったからこそできたこともあり、これもまた旅の面白さかもしれません。

また、隠岐の案内をしてくれた友人には大感謝です。ありがとう!

*1:https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/073.html

*2:御朱印はスタンプラリーではありません!いましめ

*3:ちなみにこの旅行中に試験の成績が発表されていましたが、どちらもちゃんと単位は取れていました。いい話!

*4:1時間に1本電車はあるが、その半分が特急列車だったりして、特急料金を払わざるを得ない場所もありました